こんにちは。AKANEです。
ずいぶん、久しぶりの投稿になってしまいました!
8月も中旬を過ぎ、ブエノスアイレスのミロンガが少しずつ戻ってきました。
政府の発表する状況はりかさんが詳しく説明してくれているので、そちらをどうぞ見てくださいね。
毎年8月に行われる世界選手権も2021年は9月にオンラインとリアルで実施予定。
ブエノスアイレスのタンゴな日常が戻ってくる日も近いかもしれません。
一年半近くも長いながい冬眠中だったミロンゲーロスがまたミロンガに復活して、ミロンガが華やぐ日を切に願っています。
ああ!待ちどおしい!!
さて、コロナ禍に入る前のミロンガの記憶を想い起こして、ご紹介したいものが。
映画制作を生業にする親友のミロンゲーロが、ブエノスアイレスのミロンガを個人の作品として制作しています。
その描写が何とも美しいのです。
日本の皆さんにぜひこの動画を紹介したいなぁと今回テーマにセレクトしました。
火曜日のエル・ベソで行われるカチルーロ(2019年7月5日)
『エル・ベソは、街の中心に近いミロンガ会場。
カチルーロはそこで火曜日に開催されるミロンガ(タンゴのダンスパーティー)の事。
ブエノスアイレスのミロンガにはそれぞれカラーがあって、
カチルーロは「ガチで踊りたい人がくるミロンガ。」
ブエノスアイレスのミロンガには踊りたい人もいるけど、
- 音楽を聴きたい人
- 友達とおしゃべりしたい人
- 雰囲気を楽しみたい人
- タンゴを鑑賞しながらお酒を飲みたい人
だっている。
けれどもカチルーロに来る人は「踊りたい人」限定。
あまりひどい踊りをするとオーガナイザーに追い出されちゃう、とか
携帯見てると叱られる、とか
そんな噂もあって、とにかくみんなが気合を入れて踊りにいくところ。
火曜日と土曜日にカチルーロは開催されるけど、土曜日の夜の方が断然盛り上がる。
男性も女性も本気の戦闘モードでカチルーロには”挑む”って感じ。
この場でミロンガの華になれるか、毎週行われる「力試し」みたいな気分になるの。
注目が集まりやすいツーリスト(旅行者や短期滞在者)には負けたくないから、
席に座る前に男性陣の顔見知りには挨拶をして、
案内してくれるオーガナイザーには良い席にしてもらえるように目配せしないとね。(良い席よね?もちろん。)
ミロンゲーロ席のメンツじゃなくてもそこそこ踊れる人が集まって男性陣もレベルが高い。
今日はいっぱい踊れるかな!ワクワクするーーー!
今日こそは、意中の人が踊ってくれるかしら!
私のカベセオがどうか、どうか届きますように。』
….これはあくまでも私の中の「カチルーロ」イメージです。悪しからず。
留学期間中、レッスンや練習ではなくて自由に踊りたくてカチルーロにはよく通いました。
その時の私の脳内はこんな感じ。
毎日多くのミロンガが開催されるブエノスアイレスでは、馴染みのミロンガはあるものの
その日の気分と一緒に行くメンバーで、どのミロンガをチョイスするかは決めて出かけます。
女の子同士ならカチルーロが良いし、男の人と行くならメサ(テーブル)がある所でゆっくり踊りたい、など。
一人で行く時は、ちょうど火曜日のカチルーロとカニングのミロンガが被るので悩みどころ。
今思えば、とても幸せな悩みですね。
ブエノスアイレスのミロンガを訪れたことのある方は懐かしく、
まだブエノスアイレスのミロンガ未体験の方はいらっしゃる際の予習に楽しんでいただけたら嬉しいです。
他にもミロンガやレッスン、ブエノスアイレスの街の作品を出しているので、よかったら他の作品も覗いてみてくださいね。
YouTubeチャンネル
私はこの動画制作者の友人とロマンティックな曲のタンゴを踊るのが好きです。
それは彼の瞳に映るブエノスアイレスのタンゴがとても感傷的で切なく、ロマンティックなイメージからかもしれません。
1タンダ(ミロンガで一人の相手と踊るタンゴ4曲程度)踊る相手と時間を共にするとき、私たちは踊る相手と感覚的なコミュニケーションを取ります。
相手がどんなイメージでその音楽を表現するのか、静かな気持ちで受け止め、自分の中では到底生まれないような感受性に、柔らかで温かい刺激を受けるのです。
私はこの心静かな他人の影響を受ける時間がもっともタンゴに惹かれる瞬間でもあります。
皆さんのタンゴに一番惹かれる瞬間はどんな時ですか?
早く、懐かしいブエノスアイレスのタンゴが戻ってきますように。
ChaU ChaU!