こんにちはAKANEです。
今回は、タンゴを求めてブエノスアイレスに飛び、タンゴを共有して結婚。タンゴを学び続けながら子育てする、AKANEの2021年世界選手権参加とその裏側をご紹介します。
「子育てしながらタンゴを学ぶってどんな感じ?」というテーマをいただいたので、海外子育ての様子や状況も合わせてお伝えしてみたいと思います。
↑2021年世界選手権予選の様子。
タンゴに魅せられて移り住んだブエノスアイレスでは?
わたし。ことAKANEは、2016年にブエノスアイレスに単身タンゴダンス留学でやってきました。
当初は1年の予定だった留学期間を3年間に延長し、そのまま住みついて在住6年目です。
もとは都内IT企業でWebディレクターだったので、リモートワークで日本企業とWEB関係の仕事をしたり、ブエノスアイレスの街案内して生計を立て、タンゴを勉強していました。
現在は、ブエノスアイレス在住日本人にタンゴ教室を開催したり、このサイト「Aroma de Buenos Aires」を運営し、タンゴをまだ知らない人に興味を持ってもらうにはどうしたらいいかを模索しながら「タンゴを伝道する人(エバンジェリスト)」を目指しています。
タンゴを踊るアルゼンチン人の主人とは、ブエノスアイレスで有名なタンゴサロン「カニング」のミロンガ前レッスンで初めて出会いました。
最初はミロンガ友達の1人だった彼と一緒に練習するようになって、2017年の世界選手権に初参加。2019年に結婚・出産し、今は2歳になる息子がいます。
最近の悩みは、出産で25キロ増えた体重がもとに戻らず(少しは戻ったけど)出産前に買い貯めたミロンガドレスが入らないこと。
↑息子、もうすぐ2歳。
やんちゃ坊主の子育て、仕事、そしてタンゴな日々。
現在は、息子と日中公園に行ってからお昼ご飯を食べ、シエスタ(昼寝)をしたり、スペイン語の幼児TVを一緒に見たり、子育ての日々。
息子を寝かせて夕食を終えてからの時間は、一日1〜2時間程度、日本企業のWEBコンサルとブエノスアイレスやタンゴに関わるライティングの仕事をしています。
アルゼンチンは夕食が遅いこともあり、子供を寝かしつけすべての家事が終わるのが10時半。
そこから仕事をしたり、主人とリビングでタンゴの練習します。
その他、運営しているクラスのこと、このサイトAroma de Buenos Aires のことや最近学び始めたマインドフルネスについて勉強したり、やりたいことがつきません。
息子が寝ている時間が貴重すぎて、夜中2時、3時までゴソゴソと起きています。
タンゴレッスンは、週に1回プライベートのテクニカクラスを受講。
土曜日は、息子を預けて主人と2人でプラクティカやレッスンに出かけることもあります。
↑憧れのミロンゲーラでもあるりかさん、アナさんと。カフェでおしゃべりしながら昔のブエノスやタンゴの話を聞く時間が大好き。
息子に原因不明の発熱が続き…
今年のタンゴフェスティバルが9月に開催されるらしい、と噂が聞こえた8月中旬。
保育園に行きだして2週間の息子が、頻繁に39度の熱を出すようになりました。
生まれてから一度も病気を経験していないので、初めての発熱です。
高熱が出た時は解熱剤を飲ませて、水風呂に入れるようにこちらのお医者さんに言われました。
季節はまだ冬。子供は1歳9ヶ月。
「そんなことして大丈夫?!」と、どうしても信じられずに、日本の叔父(看護師)に慌てて電話しましたが、やってみると熱は嘘のように下がりました。
これは本当にびっくり。。。!
「保育園に行くと菌をもらって熱が出るもの」と軽く考えていました。
毎日、夜中、朝方、夕方と、日に何度も上がる熱を水風呂に入れて下げていたら3週間も続き「さすがになんか変だよね?」と病院に行ったところ、入院することになりました。(その前にも何度か診察は受けてたんですけどね。)
↑パタゴニアマラというアルゼンチンの小動物。近所の閉園した動物園で放し飼いされている。
高熱とともに身体中に赤い発疹が出て、食べるのが大好きな息子が全く食事を受け付けない。
幸いコロナではありませんでしたが、原因がわからず入院してから毎日、毎日検査続き。
食事がとれず、細くなった小さな腕のさらに細い血管に、注射をいくつも刺したり、知らない人に怯えて泣き叫び、必死にわたしにしがみつく息子を抑え込んで、薬を投与したりする状況に辛くなることが何度もありました。
「何がいけなかったんだろう。」
「フツーはそろそろ治るよね?」
「原因がわからないって、、、そんな難しい病気なの?」
そんな言葉が、頭の中でずっとリフレインしていました。
日常会話では問題なくなってきたスペイン語でも、専門用語を使う医師や看護師の説明は理解が追いつかない、状況が100%把握できない。
また主人が出張で数日間家を空けることもあるので不安が増します。
こちらの病院は誘拐の心配もあって、子供は24時間体制で親の付き添いが必要です。主人の仕事状況によっては、わたしが一日20時間近く付き添い、小さな病室で息子と2人、病気と向き合うだけの日々が続きました。
それでも義姉・妹が病院の付き添いを毎日数時間変わってくれたので、タンゴのレッスンは休まず行きました。
息子が苦しんでいるときに母親が不謹慎ですが、タンゴのレッスンを受けている時だけが何も考えずに自分に向き合える時間。
あえて少し離れたことによって冷静でいられました。
長くなってきましたので、続きは(2)で。
世界選手権に出場した時のことや今後についてお話しします。